十勝の黒豆がリニューアルの決め手/115円の八樂に脱帽

きむらまどか

2013年04月22日 05:11

2008-07-07 00:00:17





坂角総本舗 八 樂 YARAKU

参考記事:
»八樂@坂角/関心空間
»坂角総本舗/ゆかりのくちこみ一覧:食べログ.com
»季節限定新商品でたぁ/札幌タイムズ・スクエア「ストロベリー」
»銀座七福神 銀座花のれん:全国みやげ総研
»TORAYA CAFE のあんペーストで考える/端萬久々吼え

 メインは八樂をキレイに並べました、上手でしょ、画像。










 出張やなんかでお土産ものに何を選ぶか、というのは実は結構面倒なことであったりします。ワタシ札幌出張の場合、時間の足りない時はスーベニアキヨスク札幌西店さまで札幌タイムズ・スクエアを購入して済ませてしまいますけれど、大抵の場合は札幌大丸さまの地下食料品売り場に参ります。そして、選ぶのは愛知県東海市坂角総本舗さまのゆかりなんですね。それこそ、札幌とは特段ゆかりはないのですけれど。

 甘いものが実は誰しも好きなものとは限らないじゃないですか。そんなこともあって、「甘くなくて、美味しくて、高過ぎなくて、貰うと嬉しい」といういわゆる「お茶請」としてどなたにでも差し上げるには最 適、という評価をワタシがしているのはゆかりなんです。1枚90円しないくらいですけど、満足度が高いな、と。

 原材料は、「えび、小麦粉、でん粉、砂糖、食塩、調味料」。ね、おせんべいなのにエビが主原料。味わいが濃いのも納得です。ばりっと固くて、それがまた美味しさなんですけれど、歯の丈夫ではない方のためには天まり、という商品もありまして、その気遣いも嬉しい。



このアングルからの画像を掲載している記事ってあんまない、と思うのよね。エビの殻までもが細かくなって入っているの、おワカりになります?これで風味がでるのですよね。

 なんといいましょうかね。ものづくりに対する企業の姿勢が好きなんでしょうね、ワタシ。

 ですけれど、ゆかりの出来があまりにも良すぎるものですから、他の商品にはなかなか手が出なかったのも現実でしてね。ところが先日、たまたま頂き物のお裾分けを頂戴いたしましてね。初めて、八樂を味わう機会が与えられました。



まず、彩りの多彩さ、美しさに眼を奪われます。それぞれが小さな一品なのにしっかり自己主張できているんですね。厳選された素材が醸しだす存在感なんでしょうか。


壱:姫ゆかり。ゆかりの一口サイズ。


弐:のり。えび煎餅と伊勢湾黒のり。


参:桜えび青のり。瀬戸内の青のりと駿河の桜えび


四:小えび。ポイントは沖縄・糸満沖の焼き塩。


伍:黒ごま。エビと国産炒り黒ゴマ。


六:抹茶。抹茶日本一の愛知西尾産。


七:紫いも。鳴門金時も混ぜ合わせ。


八:黒豆。北海道十勝産を使用。

 どうやら、八楽は最近リニューアルしたらしいんですけれど、同社WEBの紹介でも「海山の幸に黒豆が仲間入り」とありますから、十勝産黒豆がポイントになっているんじゃないでしょうか。それだけの価値を認められたということです。ワタシのする坂角総本舗さまに。ところで、減らされた素材ってなんなんでしょ。気になるところです。



八楽の素材のこだわりについてはコチラに出ております。ちなみにこの画像は八楽のこだわり素材ではなく、坂角総本舗さまの全製品に関する素材についての説明。全てが紹介されているわけではないのに、しっかり十勝産黒豆が登場してます。海産物には負けてますけれど(笑)。



先日、とある帯広市議会議員の政経セミナー(会費あり)でお茶請にいただいた商品。たまたま、八樂と似た様なコンセプトなので、比較で取り上げることと致しました。




素材をあえて前面に打ち出さない手法も、それはそれでありでしょうし、構えず食べられるという親しみやすさもポイントとはいえます。八楽と比較しなければ、特段不満もございませんけれど、印象には残りづらいでしょうね。

 さて、「十勝の黒豆って大したものなんだ」とワタシ思ったのですけれど。実際どんなものなのか、っての地元のワタシが全然ワカってないんですよ、残念ながら。

 黒豆、という言葉でイメージできたのはお正月に食べる惣菜の黒豆でしてね。大体において、黒()豆と同じものだと思ってませんでしたから。だって、素材の画像でも黒(大)豆はブルーベリーの如くまん丸ですよね、大豆は普通そうなんですが。そして、惣菜の黒豆は楕円形じゃないですか。とても同じものと思えませんでね。

 煮ると形が変わるんですね。思いもつかなかったんですよ。確かに大豆を煮て作る納豆も楕円形ですものね。ものを知らない、ってのはほんと恐ろしいですねぇ。「今頃(いい年して)、何言ってんの!?」と罵倒されてしまいました、母に。「お正月の黒豆って、何豆から作るの?」って訊いてしまったんです。

 もっと地元のこと、地域のこと知らなきゃだめだよねぇ、と痛感した次第。敵は己の中にあった、ということです。反省しておりますよ。以前、こんなことを吠えたっていうのに。


 ちなみに十勝の黒豆(光黒大豆)を商品化しているものは、柳月さまのきなチョコ黒大豆くらいなんでしょうかね。以前商品化された十勝黒豆ロールケーキってのはまだ残っているんでしょうか。

 十勝産黒大豆お豆腐を作って全国に販売されているところもある。なんとコシヒカリで有名な新潟県魚沼市のお豆腐店立場とうふさまがお取扱になっている。地方の豆腐店がですよ!

 つまりですね、悔しかったんですよ。折角の地元素材を加工品として全国に発信しきれていない現状を。なぜ、加工品にこだわるのか。それは、付加価値をつけた商品を発信していけないと地域が沈むよという危機感なんです。それ、ご理解していただけますかね。

 地域のこと、知れば知るほど愛することができるようになりますから。そしてそれは、排他的ということとは全く違う、ということです。他を織らなければ、自己のブラッシュ・アップは難しいですもの。

 価格、についても言及したかったのですけれど、もう限界。それはまたの機会にでも。

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