なぜタイ焼きは値上げしないのか/浪花家総本家は十勝小豆に拘り

きむらまどか

2013年08月24日 07:59

2008-07-11 09:15:24




ぴあMAPぐるめ1999東京・横浜

浪花家総本家(なにわやそうほんけ)
東京都港区麻布十番1-8-14 ℡ 03-3583-4975
定休日 火、第3水(祝日の場合、変更あり) 営業時間 11:00~19:00

参考記事:
»なぜタイ焼は値上げしないのか?原料高騰どこ吹く風、強いニッポンの味/地方再生物語
 ↑、会員登録(無料)されれば常時全文お読みになることができますし、記事がアガった当日であれば、登録されてなくてもお読みになれます。ちなみに地方再生物語は毎週木曜日ですね。
»帯広 たいやき工房における稀有な技。/*ニソロを見上げ、モシリに立つ*

»十勝の黒豆がリニューアルの決め手/115円の八楽に脱帽

メインは参考記事スライドショーより引用した、タイ焼きの魚拓画像。





 毎度お馴染みの日経ビジネスオンラインで注目させていただいている記事に、写真家でもあり作家でもある宮嶋康彦先生がアゲられている『地方再生物語』があります。今週の記事「なぜタイ焼は値上げしないのか?原料高騰どこ吹く風、強いニッポンの味」の中に懐かしい名前がございましてね。

 それが東京・麻布十番にあるたい焼き屋・浪花家総本家さまでございます。詳しくは是非とも参考記事をお読みいただきたいのですけれど、浪花家さまは創業明治42年! それ以来、餡子はずうっと十勝産小豆をご利用されています。ワタシ、10年前お店に伺ったことがあるのですけれど、確かに店内に貼り出してありました。

当店は十勝産小豆を使用しております」(←みたいな内容)



10年前の記述ですけれど、価格を除けば今でも同内容(!)で十分通用するんじゃないかと。もしかすると価格でさえも。

 その時も誇らしい気持ちになったものですけれど、創業以来とは知りませんでしたね。当時確かに先代ご主人は蝶ネクタイにチョビ髭、コック帽で「およげ、たいやきくん」のおじさんそっくりで、感心いたしましたね。まぁ、先代がモデルなんですから、当然なんですが。



真ん中くらい横一直線に見えますでしょ。浪花家総本店さまとグリル満点星さまが。

 この訪問の時、日曜午後1時TBS系「噂の東京マガジン:平成の常識 やって!TRY(とーらい)」に洋食調理のお手本としてよく登場されるグリル満点星さまにも寄っておりましてね。なんか、おしゃれな感じのビル(そこらじゅうがそうだったんですが)の地階だったか、半地階だったかに位置していたような記憶がございますけれど。


オムレツライス、当時でさえも1,800円!

 ピアには明るく開放的と記述されておりましたけれど、午後3時頃曇り空だったせいか、明るくはないなぁ、と思ってました。それと意外とコンパクトなお店でしてね。オーダーしたオムレツライスの印象は全くありません。完全に麻布十番に気後れしてたんでしょうね。

 さて、「なぜ、タイ焼は値上げをしないのか?」の記事中の記述なんですけれどね、4代目社長のお話。
「小麦粉に関していえば、タイ焼1個当たりの量はわずかなものです。うちは生地に卵や飴の類いも使いませんし、小豆は昨年、値上がりに備えて年間使用する量をいっぺんに購入したんですよ。600万円ほどかかりましたけどね」

 小豆は一昨年から、一大産地の北海道十勝地方で豊作が続き値段が下がっていた。その機を逃さず“一気買い”に出たというわけだ。4代目の思惑どおり、小豆の価格は今年に入って再び値上がりに転じた。冷凍ギョーザ事件以降、中国産食品の輸入が一時期ストップしたために、国内産小豆の需要が高まったことが背景にある。

 2度のオイルショックもバブル崩壊時もタイ焼が「酸欠になることはありませんでしたね」と4代目社長は振り返る。

 生地も含めてオール十勝産で努力されている、たいやき専門店たいやき工房さまには、なんとか十勝代表としてしっかりやっていただきたいな、と。期待してまっせ。


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