始動間近、植えるCAFE/カシワ林の中の小さなレストラン

きむらまどか

2013年03月23日 12:46

2008年6月21日(土) 06:35 ▼コメント(6)

もう営業を開始されたかな、と。





右側の象形文字のようなのがロゴタイプ。まさしく「」といふ意味の象形文字。人が草や木を植える様子を表しているんですって。人が丹精して畑を耕し実りを生む。それが転じて、ものづくりや自己表現をさす文字として遣われたらしい。その原点に戻ろうという活動が植えるCAFEなのです。


植えるCAFE
河西郡更別村字勢雄38-5
定休日 月曜 営業時間 11:30~15:00 ランチのみ

 メインは双葉のなかの双葉といっていいのかしら画像。






 店のコンセプトは「小さな畑だからこそできる野菜や果物の美味さ、それが味わえる」です。



植えるCAFEさまには、名前の通り畑があります。広さは3反半。人の手だけで丹精できる畑の面積です。とれたばかりの新鮮な作物をその日のうちに提供できる。農薬を使わず有機質肥料だけで育てられた野菜の「美味さ」を確かめてみましょうか。


 もうひとつのコンセプト。それは「十勝のホンモノがテイスティングできるレストラン」ということ。十勝には土にこだわり、餌にこだわる誠実な生産者がたくさんいらっしゃる。でも、販路や価格の事情から地元でさえ知られていない存在が多いんです。

 植えるCAFEさまではこうした優れた食材をツープレートランチで「試 食」することができます。「十勝のホンモノ食材のショーウィンドウ」を目指していらっしゃるのですね。


駐車場からちょっとした坂道を登ってお店に近づくことで、気持ちが切り替わります。


小道を通ることでまさに林の中の隠れ家にいたる雰囲気を味わっていただきたい。


お店は2方向が大きな窓になっていて開放的です。静かな時の流れを感じとりましょうか。

 十勝ののある生産者から、直接取り寄せる肉・魚・卵・乳製品と植えるCAFEさま自身が生産される野菜や果物を組み合わせたイタリアンのツープレートランチが供されます。それぞれは少ないポーションでも様々な味の変化が楽しめるのがポイントになるでしょう。素材をいじらないイタリア料理のエッセンスをもとにメニューは週替り。常に旬の味わいが織り込まれます。



この扉の向こう側にも、ウッディな世界が展開されることになるのでしょう。


メニュー例
冷たい皿 更別産ゴーダチーズ、糠平産菩提樹の蜂蜜添え
     大津産エゾバイツブとサヤエンドウとルッコラのサラダ
     愛国産ホワイトアスパラガス、更別産卵のオランデーズソース

温かい皿 幕別産黒豚肩ロースのタリアータ、春菊のソース
     大津産ミズダコとズッキーニとブロッコリのフラン

パ  ン 更別パン舎のバゲッド

ドルチェ 忠類産放牧牛乳のジェラート
     イチゴのタルト
     自家製ハーブティー(店先のハーブ畑で摘み取ることができます)

 というわけでして、お店北側にあるハーブ畑の画像をご紹介。この時点ではまだ成長中というところでした。説明していただいたんですけど、全部忘れてしまいましてね。知識が全然なくて。



最初、ハート型なのかな、と通俗的に考えてしまったのですけれど違いますね。これは双葉なんですよ、きっと。入り口ドアの取手のデザインと同じですものねぇ。

 植えるcafeさまがおやりになろうとしていることは、「食べ物の本当の美味しさ」、「ホンモノの食べ物とは何か」を自ら畑を耕し、志ある生産者を訪ね歩くことで徹底して追及することだそうです。これがしっかりなされれば、お客さまに驚きと満足を与えられる、と吉川オーナーは語ります。




林の周囲が畑作地帯だというのがわかりますよね。ちなみにこちらはカフェの北側です。南側はゆるやかな崖になっておりましてね。その眺めも雰囲気作りに一役かっておりますよ。







さて、この内側で一体どのような世界が展開されていくのでしょうか。機会があれば、またご紹介させていただきましょう。


オープンの頃には屋根の上に牧草がぼうぼうと生い茂っているはずです


 地元以外の人間になにがワカる、と声高に仰られる方が少なくありません。ワタシはだと考えております。「地元の人間だからこそ、見えてないもののほうが多いんだよ」と。ワカってるつもりで、全然ワカってない。

 何度もワタシ「端萬記」の記事において述べ続けておりますけれど、閉塞感に包まれた十勝の現状において、それを打 破することができるのは十勝以外の人間なんです。十勝の人間だけでできなかったこと、できないことは外部から人材を導入するのが近道。違いますか?

 今後植えるCAFEさまからは農業を中心とした今後の十勝の在り方について各種の提言がなされるでしょうし、農業や人間のの在り方について自覚的な方々が集われる可能性が高い、とワタシ睨んでおります。オーナー吉川義也さまは十勝を知って、十勝の可能性を信じてこの地に移住された。そのためにNHK職員というエリートの道を投げうってしまわれたのです。それだけの覚悟ができる人間は在来の十勝人にいますか?

 かつてはいました。その方々が十勝の礎いたのです。今は過渡期、十勝第2期開拓時代が始まれば、オモシロイことになるのでしょうね。



コメント(6件)


06-21 08:39
taka(No.2)
おー、ついにOPENですか。
楽しみです♪




06-22 15:38
端野 萬造
>takaお嬢さま
 そうですねぇ。ご紹介いただいてから、もう随分になりますものねぇ。十勝開拓の新世代に入ったんじゃないのかしら、とワタシ見ています。浦幌のあの方同様。




07-07 19:01
がぁ
cafeと見て興味津々で記事完成を心待ちにしていたのですが、どんどん他の記事がアップされ、なんとなく埋もれてしまったような?

カフェタイムあれば利用しても良いかなーと最初に思っていたのですが、ランチ営業のみのようですね。残念。

・・・14日付近には完成するのだろうか?(ニヤリ)




07-07 20:55
端野 萬造
>がぁさま
 ははぁ、痛いところを突かれてしまいました。そうなんですよ、一度気持ちが切れてしまうとなかなかモチベーションがアガりませんで。

 ただね、記事をアゲた意味はあったようです。この記事が某紙の記者さまにヒットしたようで、植えるcafeさまの取材に結びついたようなんですよね。

 ただ、それは結構なんですけれどお問い合わせ機能を使ってコンタクトとってきたまではヨロシかったのですが、そのあとがなってませんでね。コチラから2度も連絡を入れたのに、不在のあげくその後なしのつぶて。印象大悪でございますよ。記名までして依頼してきたのに。絶対に忘れませんね、こういった仕打ちは。多分、先方の関係者のことよくワカっていることなんか、想像もしていないのだろうな。「常識的に応対なさいな」

 カフェタイムはね、今のところ構想にないのですけれど、農閑期になる冬期間は期待できるかも、です。



07-12 13:19
がぁ
道新にこの記事とバーガーの記事が載っていましたね。思わず萬造さまを思い浮かべてしまいました。

・・・で、この記事はこれで完成なのでしょうか?以前よりは内容が増えている気もするのですが。ニヤニヤしながら確認しに来ています♪




07-12 15:33
端野 萬造
>がぁさま
あなたにコメントを頂戴する度に身がすくむようなココチでございますよ。ご推察の通り、記事はまだ完成しておりませんで。

なんとか、オープン前にはたどり着けたらな、と。自分の不器用さにめまいしております。

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