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2014年03月25日

丸麦の食感と甘さにわくわく/植えるCAFEの昼下がり

2008-09-25 08:00:08


最低限って、難しい。くすくす。


植えるCAFEさま駐車場へと続く道。十勝の農村にはこういった道がすっかり少なくなってしまいました。土埃を立てずにそろそろとまいりましょ。

植えるCAFE
河西郡更別村字勢雄38-5 ℡ 0155-52-3939
定休日 月曜 営業時間 11:30~15:00 ランチのみ

参考記事:
»始動間近、植えるCAFE/カシワ林の中の小さなレストラン
»植えるCAFE on last Saturday/なにも語らずに、静かなとき

 メインは「この日の」サラダの盛り合わせ元気画像。




 何度もお伺いしていて、一度も味わったことがなかったのですけれど、ついにこの日が来てしまいましたね。感慨深いものがございましたよ。

 本当は先週の敬老の日に訪問したかったのですけれど、月曜は定休日なんですよね。お電話で確認した時にもですね、「申し訳ありません。子どもも学校休みなものですから、遊んでやろうかと思いまして」と吉川オーナー。

 ガレットのminou minou cafe creperie francaiseさまも秋分の日は火曜定休でしたね。商 売、というのも大切なのですけれど、生 活というもののかけがえのなさ、ってのを重視する方もいらっしゃる。これ、考え方です。長く続けるためにはどちらが重要か、というのは経営者の生き方の問題なんでしょうね。



植えるCAFE農園で収穫されたばかりであろうズッキーニたち。昔でしたら、もろ観賞用って感じですよね。



こうやって眺めますと林の中の小さなオウチ、なんですけれど。屋根の上の牧草、しっかりしてきましたね。



小さい西瓜がなんとも言えず、可愛らしい。ざるに入っているのが今回の主役、小麦の丸麦だったんですね。


 で今回もお電話しましたらね、奥さまがおでになられました。開店の10分前頃でしたかね。
「萬造です。今日は営業されてます? お席、予約って取れるの?」
「ごめんなさい。今のところ、ご予約は受けないことにしているんです。一番に入っていただければ」
「今、まだ帯広なのよ。40分はかかるよね」
「そうですね。開店して、大体のお客様は1時間半はゆっくり過していかれますから。午後1時半を過ぎれば大丈夫かと」
「ま、とりあえずお伺いしてみますね」

 12時過ぎに到着しましたけれど、当然の如く満席。済まなそうにする奥さまに「時間潰ししてきますね」と言ってワタシが向かったのは、六花の森。500円も支払ってですね、一通り眺めさせていただきましたよ。色々思うことはございましたが、それはまた別の話。



週変わりのランチとパニーノ。メニューは基本的にこの2種類だけ。



銀食器はフォークのみ。メニューの表紙は手すきの紙でしょうね。



スィーツとドリンク。やっぱりねぇ、ワインはなかなか出ません、って。


 1時間近く時間を潰しまして、「お持ち帰りはご遠慮いただきます」の雪やこんことマル成バターサンドをしっかり握り締めながら、六花の森をあとにいたしました。

 実は午後3時半には帯広に着いていなければならない、という状況だったンですよ。ということは3時になるまえには植えるCAFEさまを出発しなくてはならない。一通りいただくのに1時間半かかるとすると午後1時半には店に入っていなくてはならないのですが、結局1時40分になってましたね。「まぁ、なんとかなるでしょ」


自家製野菜の販売もしています。しいものの、売れ行きがいいんですって。



サラダ&パニーノの「その日の野菜の盛り合わせ」。取れたて元気野菜たち。



「中札内赤鶏のスモークとその日の野菜のパニーノ」を剥いてみました。


 ↑の画像でご覧(クリックしてね)いただけます通り、「その日の野菜の盛り合わせ」はドカーンと大皿で提供されます。野菜のひとつひとつをまずは視覚で楽しんで欲しいという仕掛け

 ランチだけを選択された場合、その彩りを楽しむことが叶わなくなります。複数で植えるCAFEさまを訪問する機会があれば、是非、SALAD & PANINO & LUNCHで召し上がっていただきたい。舌も眼もお腹も躰も満足感で浸されること請け合いです。



パニーノは2個ありますから、少食の方は十分お腹も満足されるでしょう。スィーツを追加されれば、なおさらか。

 週変わりのランチはまさに十勝食材の見本の様相を呈していました。なにが出てくるか、というのが非常に楽しみなんですよね。

 これだけの食材を自分で集めてきて味わう、ということ考えるだけでその費用や時間というものがどれだけかかってしまうか、というので嫌になってしまうでしょう。だって、専門店であっても手に入らないものがほとんどですもの。



前菜。「とうもろこしと枝豆はあえて、そのまま」と吉川オーナー・シェフ。

 前菜からいきなり驚かされます。最近話題の蝦夷豚以前から放牧豚に取組んでいらっしゃる北海とかち農園の古川行孝オーナーから直接仕入れたであろう、アップル草原ポーク(どっちの料理ショーの特選素材ですよ)を吉川オーナー自身がサルシッチャ(ソーセージ)にされたものが、ひょいと皿にあるわけです。

 大樹・西川牧場の放牧牛乳で作った1年熟成のチーズ「あかつき」はとても素直。しっかりとした味わいでありながら、強烈に主張することはしない珍しいタイプ。「どこで手に入るの?」「直接行かなきゃ無理でしょうね」



本日の主菜。まずは清水・ボーンフリーファーム産牛ミンチ肉を使用した一品に眼を奪われてしまいます。ところがですね・・・。



この更別(ご近所の農家)産丸麦の味わいにはすっかり驚いてしまいました。ワタシ、丸麦というものを意識して食べたのが初めて、ということもあるのですけれど。甘いンですよ。まるで昔食べていたトウモロコシのような感じ。「これ、いいなぁ



ご存知の通り、ボーンフリーファーム産牛肉は現在、牛とろがブレイク中。なんせ生産量に限りがありますし、現在なかなか手に入りません。それをこちらで味わえるなんて。ちなみにワタシ、牛とろ以外でボーンフリーファームさまのお肉味わうの今回初めてなんです。でも、ミンチですからねぇ。

 十勝に住んでいても、知らないことって一杯あるなぁ、と。結局、吉川オーナーシェフは十勝産食材のエヴァンジェリスト(伝道者)にならざるを得ないんでしょうね。農業生産者の現状を考えると非常に危機的なものがあるんです。そして、その努力の仕方は決して一様ではない。

 このままでは努力されている方まで一緒に沈んでしまうかもしれない。それに対する危機感は、きっちりとしたお仕事をされるシェフやパティシエこそが強く感じていることでしてね。

 「再生産に耐えられる収益」を素材生産者にはあげてもらいたい。

 そういった考えを札幌宮の森のル・ミュゼの石井誠シェフさまですとか、山鼻のクチーナ・イタリアーナ マガーリの宮下輝樹シェフには強く感じることができました。

 そして当地十勝の、レストラン・エ・カフェ・オランジュの渡辺雄二シェフやモン・トレゾールの小川尚子パティシエールも同じ思いでいらっしゃる。

 いい素材が手に入らないことには、いい料理・スィーツを提供できない、というのは自明の理ですもの。F1の世界でも、いいドライバーがいいメーカー、マシーンを選ぶでしょ、それと同じ。

 ですから、それぞれのお店の価格は高くならざるを得ない。ただ、ひたすらに高品質で美味しいものを適正な価格でを目指しているに過ぎない。「ぼってるわけではありません」

 そういった事実を知っているだけに、植えるCAFEさまの価格には驚きです。ものすごく、お得なんですよ、実は。それをご理解していただける方には是非とも訪問していただきたいな、と。



忠類・高野牧場産の放牧牛乳ジェラート。砂糖を控えめにして、牛乳そのままの味わいをと。どうやら、高野牧場のミルクはホクレン通じて直接本州送りになっているというお話も。そういったルートがあるんですね。


 帰り際、吉川オーナーシェフが声を掛けてくださいました。「萬造さん、何か問題点はありませんか。指摘していただきたいんです。いい店にしたいんです」と。成長するためには批判、批評が不可欠なんですよ。それをよく理解されている。もちろん、いくつか疑問点がございましたんで、お話しさせていただきました。

 食べ終えたのが午後2時50分でした。それから、ハーブを目の前にして、しばらくお話しさせていただきましたので、植えるCAFEさまを後にしたのが、3時5分前。帯広の目的地到着にはキッチリ5分遅刻いたしました。ふふふ。

 「批判」を意味のないものにすることに、それこそどれだけの意味があるのでしょう。恐らく、成長というものを拒否されているか信じていないのかの、どちらかなのでしょうね。ある記事とそれに連なるコメントを眺めて不可思議でなりませんでした。「まだ、ワタシは語り続けなければならないのか」


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