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2013年09月08日

デコラのケーキで萬造唸る/山椒は小粒でぴりりと辛くなれるか

2008年7月14日(月) 08:30 ▼コメント(5)

デコラのケーキで萬造唸る/山椒は小粒でぴりりと辛くなれるか

デコラ。一般的には「る」という意味のイタリア語なんでしょうね


cake shop decora(デコラ)
帯広市東2条南17丁目2-1 ℡ 0155-25-2980
定休日 水曜日、第2火曜日 営業時間 11:00~19:00(売切れ次第閉店)

参考記事:

decora(デコラ)開店1周年祭/おさるのかぐや彩優木BLOG
デコラさま初訪問fromまんぞうのへりくつ
デコラさまにお電話
デコラさまに再度お電話
デコラさまのミルクレープ
池田まきばの家/ロカンダ・デル・ボスコは北イタリアのかほり
地産地消fromまんぞうのへりくつ

 メインはあらお久し振りねのシュー画像。キャベツに見えません?

デコラのケーキで萬造唸る/山椒は小粒でぴりりと辛くなれるか



 もう1ヶ月以上も前の話になってしまうのですけれど、デコラさまが1周年をお迎えになられましてね。ワタシちょくちょくお寄りしているものですから、まぁまさに記 録ですわね。

デコラのケーキで萬造唸る/山椒は小粒でぴりりと辛くなれるか

ココナツ・マンゴー・ミルク・プリン オレンジの皮でクロスを作るのがカワイらしい。

デコラのケーキで萬造唸る/山椒は小粒でぴりりと辛くなれるか

きなこプリン 小さな餡子玉がまさにポイント。

デコラのケーキで萬造唸る/山椒は小粒でぴりりと辛くなれるか

ほうじ茶プリン ほうじ茶使用がオリジナリティ。

デコラのケーキで萬造唸る/山椒は小粒でぴりりと辛くなれるか
 「まんへり」において、ワタシのdecoraさまへの想いというようなものについてほとんど述べておりますけれど、なにか忘れ物があれば、差しさわりのない範囲において、コチラに追加カキコしておきましょう。読み直ししなくっちゃ。

デコラのケーキで萬造唸る/山椒は小粒でぴりりと辛くなれるか

シュー・ア・ラ・クレーム 今回のは盛り上がる傾向にあったようです。

 まぁ、本来的にはアゲるつもりのなかった記事なんですけどね。一応、面子にはこだわるものだからさぁ。







 閑話休題。↑のような書き方はむしろ、ストレスが溜まるね、ワタシの場合。とても続ける気にはなれまへん。

 伊藤理沙さまのおるちゅばんエビちゅをご記憶の方いらっしゃいますかね。ワタシ、非常に印象深いシーンがございまして。主人公のハムスターがプレミアムアイスクリームを初めて食べて言うんですね。

まずいでちゅー。コクがあり過ぎでちゅ。滑らかすぎまちゅ。これはアイスクリームじゃ、ありまちぇん!

 普段、アイスミルクですとかラクトアイスしか食べてないからなんですね。初めて読んだ当時は笑えましたが、最近各種スイーツに対する評価に触れるたび「これはもしかして、えびちゅなのか?」とユウウツな気分に襲われることがあります。

まんぞうのへりくつNo.659-660(2007/11/11)
 すっかり遅くなってしまったのですが、備忘録代わりにカキコしましょう。土曜日の日本経済新聞には「NIKKEIプラス1」というのが付いてきます。北海道新聞や全国紙には日曜版がありますけど、その代わりみたいなものですね。赤旗日曜版は別料金ですけど。

 日経本紙はご存知の通り、ほとんどヲヂさん向けの内容ですわね。一方「プラス1」は女性向けというか女性が気になる男性向けというか。となればワタシは必ずチェックするワケでしてね。

 10日(土)の連載「暮らしのサプライズ」のテーマは「菓子はどこまで軟らかく」でした。そこでなんと、柳月の工場長さまがコメントされてましてね。ご紹介いたしますね。

(前略)
 なぜ日本人は「軟らか大好き」になったのか。「水分のある米を食べるから」と話すのは、北海道の老舗菓子メーカー柳月の七海武雄工場長。約四十年前に発売した看板商品「三方六」は、しっとり系バームクーヘンの元祖とされる。
(後略)

 他にもいくつか気になるコメントがございました。まずは「料理通信」の君島佐和子編集長。
(前略)
 ここ十年の間に流行した洋菓子を見ても、表面にカラメルを塗ってパリッとさせたフランス菓子も一時はやったが、「結局とろけるプリンやふんわりロールケーキに押し戻された」。
 君島さんはさらに「(日本人は好む)均一な(食感)の中でも最近は特に軟らかいものが好まれている」と指摘する。いつの間にかプリンは固体なのか液体なのか分からないものへと変化、容器から皿に出して食べるものではなくなった。
(後略)


 最後は東京渋谷「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」の弓田亨さま。「今の日本人は軟らかいだけのものをむやみに好む」とこうした風潮に異を唱えます。「(軟らかさの)逆に、いろいろなものが重なった厚みのある味わいを理解できなくなっている」弓田さまは菓子の味、香り、食感に様々な味わいを持たせることにこだわる、んですって。

 「混ぜすぎると平たんな味になってしまう。日本はそういう調理法が広がり、素材の味がわからなくなっている」(弓田亨さま)

 地産地消でも述べましたけれど、こうなってしまったのは「食べ手」の責任ではないかな、と。ワカリ易いものを求めすぎて、本来的に必要なものまでそぎ落としてしまっている、という。

 ワカラない味はキライで不味い、と決め付けてしまう傾向が日本全体を覆っているのかもしれません。それは端的にいえば「トロトロフワフワ」に対する偏重。「トロフワ」であれば評価してしまうという。甘さに欠けているだけなのに「さっぱりしている、甘過ぎない」とか。

 それに関連しての記事を近いうちに。

 昨日、清水町えびすやさま特製バケツプリンを味わわせていただきましたけれど、皿にひっくり返してもしっかり型崩れしない強靭さを持っています。

 あすなろファーム産牛乳を使用したことによって、プリンとしての本来的な魅力が余すことなく表現されていました。舌の上ではとろとろになります。しっかり甘く、かつ嫌味はない。真っ当なプリンを久々に口にしたな、と。

 料理でもスイーツでも、味の最終的な決め手ってなんでしょう。技術だけではどうにもならない部分があるんです。それは素 材いいものを使えるか、いいものを見分けられるか、が必要なんですよ。そして、いいものは数が少ない。大量に同質のものを生産しなければならない規模ですと、いいものを揃えることは無理なんです。

 ですからね、本当に美味しいスイーツは小規模のところでしか生産できない

 それでもね、小規模のところなら全て美味しいか、というとそうでもない。最近、ブログでも取り上げられているスイーツを味わったことがありますが、違和感を覚えました。「なんか、嫌な味がする」

 スイーツに詳しい、舌の敏感な方に伺ってみると、エッセンスを使用している、と断言されました。では天然素材を使用していればいいのか、というとそれでも足りない。素材は生産者によって、全然違うからです。それは上で述べた通り。

 デコラさまのスイーツはまだ相当延びシロがある、とワタシは思います。小麦粉、牛乳を始めとする素材、に関しての知識・研究にその余地は相当ある。そこの鍛錬を怠らなければ、ソコソコのレベルまではいけるでしょう。しかしながら、現状溢れている、デコラさまに対する評価を鵜呑みにしている限り、成長はありません。ワタシはデコラさまを評価しつつも、残念でならないのです。厳しい評価に耳を傾ける必要があるのだ、と。それができなければ、考えない舌を持つ無責任な消費者にやがて食い殺されることになるでしょう。


コメント(5件)

07-15 05:14
雪。華。

お久しぶりにお邪魔致します。相変わらず携帯から通っておりますが、今日はタイトルについ、飛んで火に入る夏の虫。。


私は、 ただ柔らかいもの、まろやかなだけのものが苦手です。食感と味覚に層があると素敵♪…とは、私の独断。歯応えのあるものは、咀嚼するほどに味わいが深まる事が多。これを人工的に織りなすのは、どんなに難しいでしょう。一粒の山椒のように奥深く香しい味わいは……なかなか。


しかも、世の中は柔らかいものが席巻。流行り廃りは蚊帳の外、作り手の才能をしっかと受けとめられるアンテナを、持っていたいものです。


しかし、円やかにしてエッジの利いた、いほり。


小粒でぴりりと辛い。


いいものですな。




07-15 06:42
おさるのかぐや彩優木

昨日偶然decora様の前を5時過ぎくらいに通ったのですが、ちょうど「完売」の貼り紙で、お店を閉じる瞬間でした。
相変わらず人気は定着しているようですね。

decora様は私も何度も訪れていますが、決して自分達の出来ること以上はしないというのが伝わってきます。

好きなお菓子作りを、納得できるお味で、一番いいタイミングで直接お客様に提供してきたい。
まさに萬造様がいつも拘っている、「作り手の顔が見える」商売なのではないかと?

なので、お目当てのケーキがまだできていないことも、売り切れちゃってることも多々あります。
それでも、また食べたいなぁと思わせる何かがある。

つづく






07-15 06:50
おさるのかぐや彩優木

確かに、この甘さ控えめ、ふわとろブーム?に異論もあるかもしれませんね。
でも、今のところ個人的には甘過ぎると美味しさが半減する物に逢うことが多いのですよ。
逆にあっさりし過ぎて物足りない物も確かにありますが。
その変のバランスが本当に難しいんでしょうね。
好みは人それぞれなので、どれがまずいとか美味しいではなくてね。

decora様のケーキ、私も大好きですが、ものによってはあそこのあっちのほうが美味しい(もちろんこれも個人的な好み)ってのもあります。

きっと萬造様のおっしゃる通り、まだまだ進化するケーキ屋さんの一つだと思ってます。
こらからの成長を楽しみにこれからもちょくちょく通えたらいいなぁ。

萬造様に太鼓判押して貰えたら鬼に金棒って気がしますよ(笑)
これからの時代は溢れる情報に惑わされず、自分の目で確かめていく力がますます必要になってくるんでしょうね。




07-15 06:51
端野 萬造

>雪。華。さま
 あはは、携帯でご覧になる方のために引用欄に参考記事としてリンクしなければならないんですけれど、押し付けがましいですよねぇ。でも、発想の拡散が「端萬記」の特徴。この記事もこんなことになるとはワタシ自身も想定しておりませんでした。ただ、カキコし始めるとこうなっちゃう。随所に「配慮」はしておるつもりなんですが。

 にしても、あなたさまの辛抱強さに敬意を表させていただきますよ。なんとかメリハリつけようとPC画面では強調文字や赤文字を飛び交わしてますけれど、携帯では黒文字一色ですものね。しかも長文を引用してますし。

 山椒のように特徴的な力強さがないと零細な企業は生き残っていけない時代。スグには受け入れられなくても、信じる道を突き詰めていけば確実な裏切らないファンはついてくる。安易な受け入れられ易い道を選ぶとその時は良くても、新興に逃げられる。それをワタシは危惧するのです。




07-15 07:13
端野 萬造

>おさるのかぐや彩優木さま
 ワタシの場合、お蕎麦ならそば小川さま、スイーツならモン・トレゾールさまを水準点にしてしまいます。「そこの味わいと比較してどうか」

 これはあくまでもワタシの基準です。どなたにもあてはまるものではない。基準を持てば、味わう時に比較も容易でしょう。「これはなぜ好きなのか、好きになれないのか」

 そしてその理由を突き詰めていくと納得できることが多いのですね。「あ、これを使っているからか。こうやっているからか」と。ひとつ言えることは、「作り手は食べ手を常に上回っていなければ、やがて飽きられる」ということです。競合者がいない分野なら心配ないのですけれど。いわゆる市民の「定番」になりえるためには、昔では考えられないような努力と工夫が求められています。ただ、埋没しないためだけでも大変。

 ワタシはdecoraさまの可能性を信じてはいませんが、買っています。厳しいですかね。




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Posted by きむらまどか at 10:49│Comments(0)デザートと酒と/喰全般
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