2012年12月08日
タイランドのホスピタリティにアジアン・テイストを強く感じる
2008年5月31日(土) 10:30 ▼コメント(8)

辛味、酸味、甘味が絡み合い、ハーブの香りが食欲をそそる料理の数々。「帯広にいながら、こんなに本格的なタイ料理が食べられるとはと驚かれることも多いですね」とオーナー相沢和正さん(43)が胸を張る通り、「まさに本場の味」と評価は高い。タイ人たちも母国の味を懐かしむ。
相沢さんは十勝管内上士幌町出身。大学在学中、バンコクのオーケストラのトロンボーン奏者として渡航。音楽家として活躍後、日本と行き来しながら、千葉でタイ料理店を10年ほど経営した。
北海道に戻り、帯広に店を構えたのは2000年4月。調理は千葉時代にタイ人の料理人のもとで腕を磨いた妻の友美子さん(38)が担当する。
タイ料理はパクチー(香菜)やハーブのレモングラス、ナンプラー(魚醤(ぎょしょう))などなじみのない食材や調味料も多い。日本人好みに味を変える店もある中、「本物を提供したい」と辛さ以外はタイの料理人直伝のレシピそのまま。調味料もすべて本国のものを使用している。オープン後もしばらくは幾度となくタイを訪れ、味を確認したほどだ。
(北海道新聞HPグルメ情報タイランド[帯広市][各国料理]行ってみたいお店『帯広』編35位 ('08/5/31現在)より抜粋)
上記に書かれていることが味に関しての全てなんじゃないでしょうか。もうこれ書かれてしまうと何も述べる必要はないでしょうね。もう、黙って味わうしかありません。あとは、好きか嫌いかだけでしてね。ワタシはもう、なんの不満も不足もございませんでした。「ああ、これがタイ料理なんだね」と。
ヌードル、ライス系メニュー
スープ、サラダ系メニュー
カレーライス、一品料理Ⅰ系メニュー
一品料理Ⅱ系メニュー
コースメニュー

ドリンク、デザート系メニュー

春雨サラダ(ヤムウンセン)です。香草たっぷり、しかも温かいというので意表をつかれました。酸味がありますんで、もうすっかり気分はタイ料理、という感じ。

香りづけに干しエビなどもチラっと
実はこのお店に訪問したのは2回だけです。最初はオープン(2000年4月)当初の頃、そして2度目は1ヶ月前。見事にカワラないお店です。これはもう、店の方針がビシッと決まっているからなんでしょうね。「この味でいきます、この接客でいきます」

出ました!これが(魚の)浮袋のスープ(クラポ・プラー・トゥン)記事にするかどうか微妙な気分だったもので、お玉除けるの失念しちゃいました
これ、店の姿勢として重要なことでしてね。進化は必要なんですよ、常に。タイランドさまも着実に洗練の度合いを増しているはずです。でもね、基本線はカワっていない。だから、お客さまが安心できるんです。「タイランドに行けば、ちゃんとしたタイ料理が食べられる」っていう信頼感は実は非常に大切。日常的に味わう方が比較的少ないジャンルですから、なおさら必要な気遣いかも。

ね、この白いぷよぷよってしたのが問題(笑)の魚の浮き袋。なんの魚なんでしょうね、そういえば。油で揚げてあるんですって。ですから、味のない油揚げという感じ。スープのお味をたっぷり吸い取りますので、微妙な食感とともに味わえます。なんでもタイの方はスナックのようにそのまま召し上がるとか。あら、記憶違いだったかしら。

味付け4点セット。手前から左から砂糖、唐辛子入り酢、ナンプラー、唐辛子。使いこなせるようになるには、何度通うことになるやら
そしてね、本物の味を求めるお客さまは何を求めているか、についても相沢店主は千葉での10年の経験で感じ取られたのだと思います。求めているのは味だけではない、ということを。それが接客に表れているのです。「本物の味を満足してもらうためには接客も一流にしなければ」

ぷよぷよ浮き袋とぷりぷり海老の食感、エスニックなスープの味わいに舌は幻惑されてしまいます
そして、一流の接客とは決して慇懃無礼ということにはならない。ホスピタリティをどう表現するか、が接客の全て。お客さまの身になる、ということですね。縦縞のベストと蝶ネクタイ、そしてトングで渡されるおしぼりはタイ料理の雰囲気に浸るための演出。想像するにタイの高級店での扱いなのでしょう。

ガイヤーン(タイ風焼鳥)。ナンプラーと焼酎に漬け込んだ鶏肉ですので、いわゆる鶏肉の臭みは消えています。その代わりに独特の風味が付加されるわけですね。

ガイヤーンの断面図。皮も見えますね。だから、どうしたって感じなんですけど(笑)。見る方が見るとふむふむ、となるのではないでしょうか。ワタシには皆目。
よく思い違いをされますが、お客さまの身になる、というのは客の要望を全て受け入れる、ということではありません。場合によっては「お言葉ではございますが」といったケースもあるのです。しかし、それもこれも最終的には代金を払っていただくだけの満足感を味わってもらわんがため。納得してもらうためなんです。「Win-Win」というよりも「Happy-Happy」ですね。
それがタイランドさまの接客に対する評価の高さにつながっているのだろうな、とワタシは捉えています。経営者でもある店主は決断も早い。今回オーダーしたランチAコースのスープは本来トムヤムクンです。連れの女性が本格的な酸味を嫌う、ということもありましたのでチェンジを申し出ました。「(魚の)浮き袋のスープに変えていただけますか。エクストラ・チャージはお支払いします」

カニのチリソース炒め。カニは当然ながら、タラバやズワイ、ましてや花咲、毛蟹ではございません。ワタリガニでございます。なんせ東南アジアの定番料理でございますれば。

とりあえず身の部分を撮ってみましたけど、じゃくじゃくって感じまでは伝わりませんねぇ。失敗画像です。
「日本で出しているのはうちだけでは」と相沢店主が北海道新聞の紹介記事でおっしゃるのを目にして以来、「浮袋のスープ(クラポ・プラー・トゥン)」には興味津々でした。場合によっては別にオーダーしても構わないと考えていました。

南インド風チャーハン(ナシゴレン)。チリソース味でチョイ辛。まあ、本来的には日本米のような短粒種ではなくて、東南アジアで主流の長粒種を遣うべきなんでしょうけどね。米不足に見舞われた20年近く以前でしたら、容易く入手できたのですが。あの米はピラフやチャーハン、カレーライスに使うと旨くてね、重 宝しました。ご記憶あります?
相沢店主のお答えはあっけないほど簡単でした。「浮き袋のスープですね。承知いたしました。料金はそのままで結構です」
浮き袋のスープはグレードの高いCコースで供されるスープです。それがワカっていたので、ワタシは追加料金を、と申し出ました。ところがその必要はない、と相沢店主は判断したのです。お客さまに満足していただこう、喜んでいただこう、という行為。それが結果として「損して得とれ」につながるわけですね。ただそれも、味について問題があれば意味がない。自信があるのです。「恥ずかしくないものをお出ししています」
ココナッツアイスクリーム、でぇす
メイン画像でテーブルになされていたセッティングを紹介させていただきました。「お店の構えは小さくとも、サービスはきちんとしたものを」の矜持が表現されているとワタシは見たのです。「神は細部に宿る」
タピオカココナッツミルク、でぇす
そして、その矜持を支えている根本は相沢店主のホスピタリティにある、と考えられます。そしてそれは日本人がというよりも本来アジア人が持っているべきものではないのかな、ということを今回の記事をカキコしている最中に強く感じたのです。
いやぁ、我ながら見事な展開だ。見事過ぎるせいなのか、最近ツッコミが極端に少ない。(苦笑)
コメント(8件)
05-31 11:03
ぽんすけアヒル @ocn.ne.jp
あぁ~タイランドさんの紹介ですね~美味しいよね~また行きたいなぁ~と読み進むと、あら?私の日記がリンクされていてビックリ。2年前の記事なんですけど・・・。
参照リンク先、地図を移動させないと詳細見れないのはわかりにくいなぁ・・・アララ・・・あーぁ(苦笑)だめですね。
> 我ながら見事な展開だ。
あんまり好きくない言動です。ごめんなさい。
これがなければ、おぉ!と思うかも・・・?
05-31 11:24
サン♪ @ocn.ne.jp
本格的なタイ料理って味わったことがないかも。
カテゴリが「中華」になっていたので「タイ料理は中華なの?」と思ったのですが、中華の影響を受けているのですね。へぇ~。
それにしても美味しそう♪
一度、本場の味というものを試してみたいです♪
ところで「我ながら~」に突っ込んでほしいという事でよろしいですか?(笑)
あと、ひとつ脱字があるような気がしますが私も不親切なので教えてなんかあげないの(笑)
(40台の駐車場って24H駐車場という事なのでしょうかね?なんだか、お店の地図を確認しようとしたら住所も違う???)
05-31 13:53
くどっち
タイランド
このお店を知ってから結構通っております。
タイで食べた、タイ料理が忘れられず
タイ料理を帯広で食べられる幸せを
満喫しております(^^)
05-31 17:41
端野 萬造
>ぽんすけアヒルさま
もぉう、ご挨拶にお伺いする前にお見えになってしまわれましたね。大変失礼いたしました。2年前の記事であることは存じておりましたけれど、記事中で触れております通り、基本線はカワっておりませんので問題なくリンクさせていただいた次第。しっかりとしたご意見が述べられていますのでね。
早速気付かれたようでございますね。恐らく分業で作業をされていますでしょうし、お店に対する思い入れはそれほどないでしょうから、起こるミスですわね。ブロガーが対抗できるのはこの点なんですけどね。そういった矜持でワタシは臨みたい。
くすくす。単純に「おぉ!」って思われるの恥ずかしいじゃないですか。ですからね、ワタシあえて照れ隠しにああいったのカキコするんです。「なぁんだぁ」ってくらいでちょうどいい。これ、ワタシの芸風なんです。ご容赦くださいませ。
05-31 17:50
端野 萬造
>サン♪さま
どうしてあなたはそうワタシの嫌なところを突いてきますかね。そうなんですよ、カテゴリー分けで困ったんですから。エスニックという区分けが本来だよなぁ、というの気付いてはいましたけれど、時間が足りなくってできなかったのよ。だから、仕方無しに無理やり「ラーメン中華エスニッ」にしましたよ。「・」取り除いて、「ク」が入らないブザマなカテゴリ。だって、字数が足りないんでうもの。
そのうちエスニック系のお店が増えましたら、カテゴリーを増設いたしますから、それまでご容赦くださいな。それから教えていただかなくても、脱字は探して見つけだしましたから。あえて、オッキク追加させていただいております。どうぞご覧になって噴き出してくださいませ。
あー、あなたもお気づきになられたご様子。あれ、酷いですよネェ。いつなったら訂正されるか。時折覗いてみようかな、と思っております。
05-31 17:57
端野 萬造
>くどっちさま
辛いもの好きの貴殿がご推賞されるお店ですから、間違いはございませんでしょうし、その上現地との比較までされているということでしたら、これはもう。
ああそういえば、コチラでコメントさせていただいてましたね、今思い出しました。
http://www.mytokachi.jp/mt.php?id=kudotchi&blog_code=112
いつか是非、辛味対決をさせてくださいませ。負けを覚悟でチャレンジしたいなと。
08-03 19:36
Zep400
★"端野 萬造さん
はじめまして、こんばんわ~
タイランドの マスターについて・・・
さすがです。良く判ってますね~
あの なんともいえない雰囲気が!
味を
引き出してるかもしれませんね。
08-03 21:19
端野 萬造
>Zep400さま
良く判ってますね~、というのはお褒めの言葉だとは思うのですが・・・。相沢オーナーに対する評価として受け止めておきましょう。
接客や雰囲気で味というものの感じ方はどうにでもなるものです。ですから、店作りというのは厨房だけではどうにもならない。腕のいい料理(給仕)人というのは、店舗そのものをプロデュースする能力がなければならない。
しかしながら、本来持っている技量以上の味にはならない、という大前提は覆らない。もし、腕前以上の味に感じたのだとしたら、それは評価が間違っている。そう捉えるべきでしょうね。
タイランドさまの料理は、普通に美味しいと思います。マスターがフロアにいらっしゃらなくても、それは大丈夫でしょうね。
エスニックレストランThailand(タイランド)
帯広市自由が丘1-2自由が丘ストリート2 1階 ℡ 0155-41-0678
定休日 火曜日 営業時間 11:30~14:00 17:00~22:00(ラストオーダー21:30)
参考記事:
タイ人も驚く本場の味エスニックレストラン・タイランド/ワンズタイム
↑、ほとんどの情報が網羅されています。これをみれば大体ワカる。ところがね、プロとして犯してはいけない致命的ミスがあります。(ワタシは不親切なので、いちいち教えてあげたりしないの。友達でもないし)←訂正されました。このカキコに反応されたご様子。
タイランド:北海道新聞グルメ情報行ってみたいお店『帯広』編35位('08/5/31現在)
↑、コレ書かれちゃうと「端萬記」は結構きつい。秀逸な補足記事です。
エスニックレストランThailand/食べ歩き日記ver.2
↑、「食べ手の視線」での店や料理の様子が極めて良く伝わってくる記事。
メインはタイランドの矜持がココに表現されているな画像。

辛味、酸味、甘味が絡み合い、ハーブの香りが食欲をそそる料理の数々。「帯広にいながら、こんなに本格的なタイ料理が食べられるとはと驚かれることも多いですね」とオーナー相沢和正さん(43)が胸を張る通り、「まさに本場の味」と評価は高い。タイ人たちも母国の味を懐かしむ。
相沢さんは十勝管内上士幌町出身。大学在学中、バンコクのオーケストラのトロンボーン奏者として渡航。音楽家として活躍後、日本と行き来しながら、千葉でタイ料理店を10年ほど経営した。
北海道に戻り、帯広に店を構えたのは2000年4月。調理は千葉時代にタイ人の料理人のもとで腕を磨いた妻の友美子さん(38)が担当する。
タイ料理はパクチー(香菜)やハーブのレモングラス、ナンプラー(魚醤(ぎょしょう))などなじみのない食材や調味料も多い。日本人好みに味を変える店もある中、「本物を提供したい」と辛さ以外はタイの料理人直伝のレシピそのまま。調味料もすべて本国のものを使用している。オープン後もしばらくは幾度となくタイを訪れ、味を確認したほどだ。
(北海道新聞HPグルメ情報タイランド[帯広市][各国料理]行ってみたいお店『帯広』編35位 ('08/5/31現在)より抜粋)
上記に書かれていることが味に関しての全てなんじゃないでしょうか。もうこれ書かれてしまうと何も述べる必要はないでしょうね。もう、黙って味わうしかありません。あとは、好きか嫌いかだけでしてね。ワタシはもう、なんの不満も不足もございませんでした。「ああ、これがタイ料理なんだね」と。

ヌードル、ライス系メニュー

スープ、サラダ系メニュー

カレーライス、一品料理Ⅰ系メニュー

一品料理Ⅱ系メニュー

コースメニュー

ドリンク、デザート系メニュー

春雨サラダ(ヤムウンセン)です。香草たっぷり、しかも温かいというので意表をつかれました。酸味がありますんで、もうすっかり気分はタイ料理、という感じ。

香りづけに干しエビなどもチラっと
実はこのお店に訪問したのは2回だけです。最初はオープン(2000年4月)当初の頃、そして2度目は1ヶ月前。見事にカワラないお店です。これはもう、店の方針がビシッと決まっているからなんでしょうね。「この味でいきます、この接客でいきます」

出ました!これが(魚の)浮袋のスープ(クラポ・プラー・トゥン)記事にするかどうか微妙な気分だったもので、お玉除けるの失念しちゃいました
これ、店の姿勢として重要なことでしてね。進化は必要なんですよ、常に。タイランドさまも着実に洗練の度合いを増しているはずです。でもね、基本線はカワっていない。だから、お客さまが安心できるんです。「タイランドに行けば、ちゃんとしたタイ料理が食べられる」っていう信頼感は実は非常に大切。日常的に味わう方が比較的少ないジャンルですから、なおさら必要な気遣いかも。

ね、この白いぷよぷよってしたのが問題(笑)の魚の浮き袋。なんの魚なんでしょうね、そういえば。油で揚げてあるんですって。ですから、味のない油揚げという感じ。スープのお味をたっぷり吸い取りますので、微妙な食感とともに味わえます。なんでもタイの方はスナックのようにそのまま召し上がるとか。あら、記憶違いだったかしら。

味付け4点セット。手前から左から砂糖、唐辛子入り酢、ナンプラー、唐辛子。使いこなせるようになるには、何度通うことになるやら
そしてね、本物の味を求めるお客さまは何を求めているか、についても相沢店主は千葉での10年の経験で感じ取られたのだと思います。求めているのは味だけではない、ということを。それが接客に表れているのです。「本物の味を満足してもらうためには接客も一流にしなければ」

ぷよぷよ浮き袋とぷりぷり海老の食感、エスニックなスープの味わいに舌は幻惑されてしまいます
そして、一流の接客とは決して慇懃無礼ということにはならない。ホスピタリティをどう表現するか、が接客の全て。お客さまの身になる、ということですね。縦縞のベストと蝶ネクタイ、そしてトングで渡されるおしぼりはタイ料理の雰囲気に浸るための演出。想像するにタイの高級店での扱いなのでしょう。

ガイヤーン(タイ風焼鳥)。ナンプラーと焼酎に漬け込んだ鶏肉ですので、いわゆる鶏肉の臭みは消えています。その代わりに独特の風味が付加されるわけですね。

ガイヤーンの断面図。皮も見えますね。だから、どうしたって感じなんですけど(笑)。見る方が見るとふむふむ、となるのではないでしょうか。ワタシには皆目。
よく思い違いをされますが、お客さまの身になる、というのは客の要望を全て受け入れる、ということではありません。場合によっては「お言葉ではございますが」といったケースもあるのです。しかし、それもこれも最終的には代金を払っていただくだけの満足感を味わってもらわんがため。納得してもらうためなんです。「Win-Win」というよりも「Happy-Happy」ですね。
それがタイランドさまの接客に対する評価の高さにつながっているのだろうな、とワタシは捉えています。経営者でもある店主は決断も早い。今回オーダーしたランチAコースのスープは本来トムヤムクンです。連れの女性が本格的な酸味を嫌う、ということもありましたのでチェンジを申し出ました。「(魚の)浮き袋のスープに変えていただけますか。エクストラ・チャージはお支払いします」

カニのチリソース炒め。カニは当然ながら、タラバやズワイ、ましてや花咲、毛蟹ではございません。ワタリガニでございます。なんせ東南アジアの定番料理でございますれば。

とりあえず身の部分を撮ってみましたけど、じゃくじゃくって感じまでは伝わりませんねぇ。失敗画像です。
「日本で出しているのはうちだけでは」と相沢店主が北海道新聞の紹介記事でおっしゃるのを目にして以来、「浮袋のスープ(クラポ・プラー・トゥン)」には興味津々でした。場合によっては別にオーダーしても構わないと考えていました。

南インド風チャーハン(ナシゴレン)。チリソース味でチョイ辛。まあ、本来的には日本米のような短粒種ではなくて、東南アジアで主流の長粒種を遣うべきなんでしょうけどね。米不足に見舞われた20年近く以前でしたら、容易く入手できたのですが。あの米はピラフやチャーハン、カレーライスに使うと旨くてね、重 宝しました。ご記憶あります?
相沢店主のお答えはあっけないほど簡単でした。「浮き袋のスープですね。承知いたしました。料金はそのままで結構です」
浮き袋のスープはグレードの高いCコースで供されるスープです。それがワカっていたので、ワタシは追加料金を、と申し出ました。ところがその必要はない、と相沢店主は判断したのです。お客さまに満足していただこう、喜んでいただこう、という行為。それが結果として「損して得とれ」につながるわけですね。ただそれも、味について問題があれば意味がない。自信があるのです。「恥ずかしくないものをお出ししています」

ココナッツアイスクリーム、でぇす
メイン画像でテーブルになされていたセッティングを紹介させていただきました。「お店の構えは小さくとも、サービスはきちんとしたものを」の矜持が表現されているとワタシは見たのです。「神は細部に宿る」

タピオカココナッツミルク、でぇす
そして、その矜持を支えている根本は相沢店主のホスピタリティにある、と考えられます。そしてそれは日本人がというよりも本来アジア人が持っているべきものではないのかな、ということを今回の記事をカキコしている最中に強く感じたのです。
いやぁ、我ながら見事な展開だ。見事過ぎるせいなのか、最近ツッコミが極端に少ない。(苦笑)
コメント(8件)
05-31 11:03
ぽんすけアヒル @ocn.ne.jp
あぁ~タイランドさんの紹介ですね~美味しいよね~また行きたいなぁ~と読み進むと、あら?私の日記がリンクされていてビックリ。2年前の記事なんですけど・・・。
参照リンク先、地図を移動させないと詳細見れないのはわかりにくいなぁ・・・アララ・・・あーぁ(苦笑)だめですね。
> 我ながら見事な展開だ。
あんまり好きくない言動です。ごめんなさい。
これがなければ、おぉ!と思うかも・・・?
05-31 11:24
サン♪ @ocn.ne.jp
本格的なタイ料理って味わったことがないかも。
カテゴリが「中華」になっていたので「タイ料理は中華なの?」と思ったのですが、中華の影響を受けているのですね。へぇ~。
それにしても美味しそう♪
一度、本場の味というものを試してみたいです♪
ところで「我ながら~」に突っ込んでほしいという事でよろしいですか?(笑)
あと、ひとつ脱字があるような気がしますが私も不親切なので教えてなんかあげないの(笑)
(40台の駐車場って24H駐車場という事なのでしょうかね?なんだか、お店の地図を確認しようとしたら住所も違う???)
05-31 13:53
くどっち
タイランド
このお店を知ってから結構通っております。
タイで食べた、タイ料理が忘れられず
タイ料理を帯広で食べられる幸せを
満喫しております(^^)
05-31 17:41
端野 萬造
>ぽんすけアヒルさま
もぉう、ご挨拶にお伺いする前にお見えになってしまわれましたね。大変失礼いたしました。2年前の記事であることは存じておりましたけれど、記事中で触れております通り、基本線はカワっておりませんので問題なくリンクさせていただいた次第。しっかりとしたご意見が述べられていますのでね。
早速気付かれたようでございますね。恐らく分業で作業をされていますでしょうし、お店に対する思い入れはそれほどないでしょうから、起こるミスですわね。ブロガーが対抗できるのはこの点なんですけどね。そういった矜持でワタシは臨みたい。
くすくす。単純に「おぉ!」って思われるの恥ずかしいじゃないですか。ですからね、ワタシあえて照れ隠しにああいったのカキコするんです。「なぁんだぁ」ってくらいでちょうどいい。これ、ワタシの芸風なんです。ご容赦くださいませ。
05-31 17:50
端野 萬造
>サン♪さま
どうしてあなたはそうワタシの嫌なところを突いてきますかね。そうなんですよ、カテゴリー分けで困ったんですから。エスニックという区分けが本来だよなぁ、というの気付いてはいましたけれど、時間が足りなくってできなかったのよ。だから、仕方無しに無理やり「ラーメン中華エスニッ」にしましたよ。「・」取り除いて、「ク」が入らないブザマなカテゴリ。だって、字数が足りないんでうもの。
そのうちエスニック系のお店が増えましたら、カテゴリーを増設いたしますから、それまでご容赦くださいな。それから教えていただかなくても、脱字は探して見つけだしましたから。あえて、オッキク追加させていただいております。どうぞご覧になって噴き出してくださいませ。
あー、あなたもお気づきになられたご様子。あれ、酷いですよネェ。いつなったら訂正されるか。時折覗いてみようかな、と思っております。
05-31 17:57
端野 萬造
>くどっちさま
辛いもの好きの貴殿がご推賞されるお店ですから、間違いはございませんでしょうし、その上現地との比較までされているということでしたら、これはもう。
ああそういえば、コチラでコメントさせていただいてましたね、今思い出しました。
http://www.mytokachi.jp/mt.php?id=kudotchi&blog_code=112
いつか是非、辛味対決をさせてくださいませ。負けを覚悟でチャレンジしたいなと。
08-03 19:36
Zep400
★"端野 萬造さん
はじめまして、こんばんわ~
タイランドの マスターについて・・・
さすがです。良く判ってますね~
あの なんともいえない雰囲気が!
味を
引き出してるかもしれませんね。
08-03 21:19
端野 萬造
>Zep400さま
良く判ってますね~、というのはお褒めの言葉だとは思うのですが・・・。相沢オーナーに対する評価として受け止めておきましょう。
接客や雰囲気で味というものの感じ方はどうにでもなるものです。ですから、店作りというのは厨房だけではどうにもならない。腕のいい料理(給仕)人というのは、店舗そのものをプロデュースする能力がなければならない。
しかしながら、本来持っている技量以上の味にはならない、という大前提は覆らない。もし、腕前以上の味に感じたのだとしたら、それは評価が間違っている。そう捉えるべきでしょうね。
タイランドさまの料理は、普通に美味しいと思います。マスターがフロアにいらっしゃらなくても、それは大丈夫でしょうね。
百里香の優しい味わいが帯広の夜を見守っているのだ
さらば!精華楼/その素晴らしきスープを忘れはしない
かつ辨當の金時は「音更産若鶏ザンギ弁当」で進化する
夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
たね家特選味噌と炎(あぶ)り味噌/Diningラーメンたね家
ラーメンまつながで麺2.5玉を食す/スープのお味が優しくて
さらば!精華楼/その素晴らしきスープを忘れはしない
かつ辨當の金時は「音更産若鶏ザンギ弁当」で進化する
夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
たね家特選味噌と炎(あぶ)り味噌/Diningラーメンたね家
ラーメンまつながで麺2.5玉を食す/スープのお味が優しくて
Posted by きむらまどか at 07:30│Comments(1)
│帯広近郊/中華・ラーメン・エスニック
この記事へのコメント
「本来持っている技量以上の味にはならない」という言葉に共感します。私もつねづね思うんですが、自分自身がそれまでに築きあげてきた実力以上のものはなかなか出せないんですよね。たまにラッキーでうまくいくことがあってもそれは長続きしませんし、本当の実力でもないのに自分の実力のような勘違いをしてしまうことは、本人にとっても不幸なことだと思います。資格試験とかを受けるときでもそうですけど、しっかり勉強して、しっかり実務をこなして、その上での試験合格だったりするわけですよね。突然コメントしてすいませんでした。今後も楽しいブログをお願いします♪
Posted by 技術士(建設部門) at 2012年12月08日 11:34