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2013年04月27日

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持

2008年7月7日(月) 09:30 ▼コメント(14)

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持


中国料理チャイナ食堂夜来香(イエ・ライ・シャン)
帯広市西10条南40丁目4-14 ℡ 0155-48-4944
定休日 不定休 営業時間 11:00~22:00  火曜のみ 11:00~17:00

参考記事:
帯広 チャイナ食堂 夜来香(イエライシャン) /*ニソロを見上げ、モシリに立つ*
帯広市「中国料理チャイナ食堂・夜来香(イエライシャン)」 /隠密麺喰い師の備忘録

メインは今回の主役冷たい麺と温かチャーシューに寄ってみました画像。
夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持



夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
ラーメンと焼きそば。こちらを召し上がられても、中国料理とあえて打ち出されている理由がオワカりいただけるかな、と。


 それこそ、銀座七福神を頂いた政経セミナー(前記事参照)に出席の直前、ワタシは昼食のことで苦しんでおりました。政経セミナーの開始時刻は15時。残り時間は40分少々。普段そうしているんですから、パンでも買って、かじれば済むことなんですが、それじゃあまりにも淋しいわけですよ。

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
ご飯もの。意外なほど、創作っぽいメニューが並んでいます。味を考えると愉しくなります。

 まぁ、昼時はハズれていますから、大体ドコのお店でも待たされることはない。そして、その日は真夏日になったくらいですから、暑い。冷たいものを食べたい。そんなことを考えながら、西5条通をクルマで南進しましてね。「どこにしよう」

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
一品料理とセットメニュー。一品料理はまさにオーソドキシー。しかも価格が良心的。好感持てます。

 で、いきあたりばったり的に思いついたのが、夜来香さまでした。セミナー会場からそれほど離れていませんし、混雑するという店でもありませんから、「早く美味いものが食べられる」という目的は達せられるわけです。「多分、冷たいものあるでしょ。冷やし中華とか。季節だもの」

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
ドリンクメニュー。ビールはエビスを。ね、ちょっと違うな、本格派なんじゃないか、って思えますでしょ。

 場所も帯広高等看護学院と帯広コア専門学校を目指していけば大丈夫、ということで記憶しておりましたし。ありました、ありました。路上に駐車いたしまして、店内に入ればいらっしゃいましたね、無愛想ということで有名なご主人が。濃紺の中華の調理服が頑なな姿勢を強調するが如くなんですが。


夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持

思わず眼をやれば、「チャーシュー冷麺(リャンメン)850円」の文字が。学校が集中している地帯に立地しているせいもあるのでしょうか。漫画本が店内には多いですね。

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
店主自信のお勧めメニューかと。ピリ辛中華チラシ四川丼にソソられます。

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
このお持ち帰り冷凍餃子が当たると商売的に結構オイシイんですよねぇ。

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
カウンターは余裕があります。数品目並べても大丈夫。

 以前から、夜来香さまのチャーシューは名高いものがございましてね。それをメインにした冷麺(リャンメン)ですから、これはもう注文するしかないでしょう。「チャーシューリャンメン、お願いしまーす」

 近くにいても聞き取りずらい声ではありますけれど、ご主人は返事をなさっているんですね。決して、黙っているわけではないんですよ。それを今回確認することができました。カウンターから厨房は良く見えます。

 思い出話しをひとつ。かつて、帯広市西22条南3にレストラン・リヨンという小さいお店がございました。イエローの外装がとても印象的な店舗でしてね。階段を上って店内に入る。美味しくて、価格はリーズナブルでした。千円未満でセットが味わえる。スープがなぜか、お椀で供されましてね。ご記憶の方、いらっしゃいませんか。20年ほど前のことなんですが。店主はカワっていましてね。絶対顔を出しませんでした。厨房もカーテンでってしまうという徹底振り。その理由は・・・。

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持

このアングルで全体を捉えるのは新機軸。いかがでございましょう。レタスやチシャの上に麺を1.5玉分載せてタレをかける。おそれからチャーシュー、小口ねぎを散らし、またタレを。


 ワタシ今回で2度目の訪問です。その時なにか麺をいただいたのですが、強く感じたのは「これはラーメン店の味とは違う。高級中華料理店の味わいですね」。嬉しくなってしまったのを憶えています。なんていいましょうかね、味つけが複雑なんですよ。かつ深い。「ラーメン食べたい」って時はラーメン店のほうがグッとときますでしょう。夜来香さまのは「なにか、美味しいもの食べたい」って時に選ぶべき味かな、と。

 正直、この店の構えですし、大衆中華以上のものは期待しないじゃないですか。ところがですね、その期待はいいほうに裏切られてしまう。大衆中華だって、悪いというわけじゃない。濃い目の単純な味わいをガツガツって時はありますもの。要は体調、気分、TPOに応じての遣い分けということですね。

 訪問の後、ご主人がかつて帯広市内ホテルの中華部門で鍋を振るっていた、という話しを耳にしました。「さもありなん」と得心した次第。そのホテルは開業以来、中華がメインダイニングでしたから。「でも、最近はドウなのかしら」

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持


なんといっても、夜来香さまはトロトロチャーシューがイチオシ!でございますからね。チャーシュー麺でもチャーシュー丼でも味わえます。


 さて、やってまいりました。口にしてまず「おっ」と感じたのはチャーシューがほんのり温かいんですよ。リャンメンですから、麺は冷たく締めてあります。暑い時期の麺なのですから、具材も冷たいままで構わないはず。これはあきらかに意図的なものです。

 気にならない方も多いでしょうけれど、ワタシ、ラーメンに載っているチャーシューが冷たいと駄目な口です。いかにも冷蔵庫から取り出したヒエヒエをすぐ切りました、みたいの出されると興ざめしてしまう。なんか手抜きを感じるんですね。違和感というか、チャーシューが異 物に感じられる。ま、最初のうちなんですけれど。常温にしてから、載せて欲しいんですよ。

 ところが夜来香さまは具材が冷たくても構わないリャンメンにおいて、チャーシューをあえて温かくしている。これはなんだか、とっても話しを訊いてみたくなるポイントじゃないですか。「チャーシューのトロトロ感を失くさないためか?」

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持

ラー油をタラリとしたのはワタシ。掛け過ぎてしまいましたね(苦笑)。繊細、微妙な味わいをスポイルしてしまいました。なにかと過剰なワタシ。ちょうどいいってことが、出来ない(苦悩)。ちょと、喉に引っ掛かった。


夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持

冷やし中華のタレとは全く違います。酢の使用量は控えめ。冷やし中華が苦手、という方でも違和感なく召し上がれるんじゃないでしょうか。ちなみにワタシ、最後に飲み干してしまいました。それが平気にできるくらい、柔らかいお味。

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
フルーツをこうやって2品サラリと置いちゃうお店です。グレープフルーツにもキチンと細工を。


 冷たいライチを剥きながら、手の空いているご主人に訊ねました。「チャーシュー、わざわざ温めたのはなぜですか」「冷たいままだと脂がしつこくなるんです」なるほど。美味しく食べてもらいたい、という一手間なんですね。これ、職人としての矜持だと思います。

夜来香チャーシューを冷麺(リャンメン)で味わう/調理人の矜持
コンパクトな厨房とオーナーシェフの背中。職人の仕事場です。


 「気遣いがいいですね」とお話しさせていただいたんですけれど、笑顔が素敵なんですよ。相手の目を見て、きちんと説明されます。訥々と語る口調も職人っぽい。でも、基本がとってもシャイなんでしょうね。ですからね、無愛想に見える。


 料理に対して愛情を持って接してらっしゃる方ですから、語りたい想いみたいなものは一杯あるんじゃないでしょうか、実は。でも、シャイだから表に出せないんですね。しかも、修行をされたのがホテル厨房となれば、接客なんてこと、余り教えられてないと思うんですよ。そのせいで、相当をされているかな、と。「お陰でワタシはゆったり味わえる」

 ちなみに「思い出話し」の理由でございますけれど。店内に貼り紙がしてあったと記憶しております。「シェフは極度の恥ずかしがりなので、顔を見せられませんがご容赦ください」と。皆さん、色んなカタチで戦っていらっしゃるんですね。


コメント(14件)


07-07 10:16
くどっち
自分もこれが大好きで
昨年夏は数回食べにいきました。

去年は800円だったので少し高くなりましたね
原料や原油高の影響でしょうね

でも美味しいので食べにいきます!




07-07 20:46
端野 萬造
>くどっちさま
 明朝中に記事完成させますけれど、冷やし中華が苦手な方でも美味しく召し上がれる夏の冷たい麺だと思いますね、ワタシ。冷やし中華も盛岡冷麺もじゃじゃ麺もバン麺も好きなワタシですが、夜来香のリャンメンもありですね、夏の定番といっていい。

 今回メニューをじっくりみますと興味深いものが少なくないんで、これからそれを楽しみに訪問するのもあり、かなぁ、と。漫画本もありますので、子どもたちも退屈しないでしょう。




07-07 21:04
七誌です。 @plala.or.jp
萬造さま、ついにこの禁断の味を経験してしまいましたね。

私もここのチャーシュー冷麺はホント2~3杯は食べれるくせになる味です。

醤油チャーシュー麺も旨いですし、エビ味味噌ラーメンもお勧めです。

味噌ラーメンは・・・です。

よく大晦日には御節を予約して買いましたね~

店主の接客はさておいて料理に関しては食べる側の立場になって作ってくれますので気に入っております。

私もトチロヲさまばかりではなくたまに夜来香さまにも行ってきますね!




07-07 21:41
端野 萬造
>七誌です。さま
 さすが、でございますね。「禁断の味」なんていうフレーズはなかなか出てくるものではございませんよ。でもうれしいなぁ、ワタシの記事のウラをとっていただいたようなものですものね。

 って、まだ何もカキコできていないのですが(苦笑)。

 接客に対しても、食べる側の立場になって供する料理のことも記事で触れる予定でおりました。というかこの記事の本旨になる部分。貴殿のコメントを受けて、ワタシが眼をつけたところはそう間違いではなかったな、と安心させていただいた次第。

 夜来香さまでニアミスすることがあらば、お声を掛けさせていただきますです。



07-07 22:22
taka(No.2)
ここのお店、おいしいですよね。
実はこっそり、時々行きます。




07-07 23:03
端野 萬造
>takaお嬢さま
 あら、あなたにまで評価されていたとは。それもなんですか、「こっそり」というのは、あはは。何か隠さなければならない理由があったのでしょうか。でも、コチラでカミング・アウトできてよろしゅうございました。これからからは、大手を振って訪問してくださいませ。

 あの場所で遅くまで営業してくださっている、というのは実はとても尊いことですわね。ワタシ、そう思いますです。


07-08 10:22
ぶー
リンク恐れいります^^

納得納得、と記事を読みながらニヤニヤしちゃいました(笑)

夜来香といい胡同食堂といい、とみに中華の奥深さを感じている昨今です。私昔は「中華なんて何処も単一化された味でしょ?」と荒ぶっていた口。それが何が唸るって来訪する度に新しい発見が出来る。その新鮮さ、旨さ(技巧)に感動するのです。帯広でこれほど中華のお店(ラーメンに特化した店含み)があるのも嬉しいですね。店に「惚れる」ってあるようで中々ないものです。ですがきっと私が未訪の「惚れる」店ってまだ存在しているのでしょう。

今夏中に私もコレ食べに再訪したいと思います。



07-08 20:56
端野 萬造
>ぶーさま
 中華、といえばもう一店舗忘れてはいけないお店がございますよ。西3南21の孫悟空さま。こちらの餃子は水餃子でドレッシング風のたれがかかっているという逸品。ランチで味わうセットメニューもなかなかのものであった、と記憶しております。機会があれば、是非。予約しておくと北京ダックも用意してくださるようなお店でした。ここ5年くらいはお伺いできてない。

 今回、夜来香さまのご主人に声を掛けることができたのは、貴殿の記事のお陰といっていいんですよ。『話してみたら、あらぁ笑顔が素敵じゃないですか!!もったいないです。私はその笑顔がもっと見たいです。』の記述があったればこそ。コミュニケーションのとれる方なんだなぁ、って。お陰でいい記事になったと思います。ありがとうございました。


07-09 01:03
しょうぞう。
うわぁ~!
とろとろチャーシュー!!
私チャーシューはジューシー派(^0^)
次の月曜食べに行きます♪
不定休に当たらなければいいなぁ(^^;



07-09 05:52
端野 萬造
>しょうぞう。さま
 まぁこの時期になれば、曇りだろうが雨だろうがリャンメンでよろしいでしょうけれど、もし温かいものをご所望ならば、チャーシュー麺、チャーシュー丼という選択もありかと。とろとろチャーシューを堪能してくださいませ。

 不定休にぶち当たらないことをお祈りしておりますよ。




07-16 21:45
しょうぞう。
14日にトライしてきました!
営業日でした♪
チャーシューとろっとろでほんのり暖かかったです。
箸で持ち上げると「食べちゃイヤンッ」と逃げるように箸からこぼれるほどのやわらかさでした(^^)
もっとチャーシューを味わいたくなったので今度はチャーシュー丼を食べてみます。
あ、ドライバー付でチャーシュー単品とエビスというのもよいですね♪




07-17 05:24
端野 萬造
>しょうぞう。さま
 ご報告恐縮でございます。ジューシーチャーシュー派の貴殿を納得させる味わいであったようですね。よろしゅうございました。

 ワタシは中国料理人としての夜来香さまの味わいを楽しんでみたいな、と。次回は中華屋さんのオムライス、でしょうかね。まかない、っぽいものじゃないかと想像するんですが。



08-06 21:01
七誌です。 @plala.or.jp
萬造さま、今日チャーシュー冷麺を食べてきました。

やっぱり期待を裏切らない味・・・お店にとってこれは大事ですよね。

味に安定感が無いお店は必ず・・・になってしまいますから。

チャーシューをスープで温めてから提供する・・・これがなければ普通のお店かもしれないです。

ここのお店の味を再確認しました。

とかカキコしてますが・・・べら安さまに振られてるからなんです。

土日、そして今日と暖簾が出てなくて・・・夏休みなんですかね?

まあこちらのお店は気長に通ってみます。




08-07 06:09
端野 萬造
>七誌です。さま
 ははは。ここ数日すっかり夏らしくなりましたから、リャンメンを味わうのに適していますわね。どうかすると、冷麦のほうがいいか、という感じですがパワフルにいきたいなら、やはりチャーシュー冷麺でしょう。

 この記事のあとも夜来香に寄っておりまして、特徴的な品を味わっております。いずれ紹介できることがあればな、と。

 べら安さま、どうしたんでしょう。気長にまいりましょうか。


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