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2012年11月25日

さらばモンヴィル/惜しまれつつ愛されつつ。そして伝説となる。

2009-09-18 22:51:02|▼コメント(13)

さらばモンヴィル/惜しまれつつ愛されつつ。そして伝説となる。


このお花を持って、開店数日後に出掛けていったのよ。

9月18日をもって閉 店されました
Restaurant et Bar MontVille
レストランバー モンヴィル

札幌市中央区南4条西5丁目第4藤井ビル7F
℡ 011-251-8845

参考記事:
くつろぎペンギンに癒されて/モンヴィルのホスピタリティが秘訣
新鮮野菜の優しさとチカラ強さと/ペンギン・バー モンヴィル

 ペン吉とケティちゃんは明日、札幌から去ってしまう。二匹で懸命に巣作りしている最中だったのにね(泣)

 今晩で最後。予約客だけで満席ですって。しかも、予約客が帰ると閉店を惜しむ常連客がやって来る。お帰しするわけにはいかないから、やっぱり満席。もう出すものもないのに。

 芸術的な味わいの食事、ノンクレームの心地良い接客。みな、その記憶から逃れられないみたい。

 HBCラジオ、元カーナビの田村美香さまのお姿もありましたね。

 ペン吉とケティは疲れ果てて、もうとっくに寝てる。彼らは自分たちの運命をまだ知らない(悲)

 ゆっくり、お休み。
 ↑、は当初つぶやき。

 メインはワタシの名 代として札幌に派遣された花束。

さらばモンヴィル/惜しまれつつ愛されつつ。そして伝説となる。



 そんなワケでワタシは札幌に滞在していたワケではございません。残念ながら。花束はね、イン・ザ・スィートさまに入っているフラワーショップハグフラワーズさまでお願いしました。「札幌に本店があるから、花キューピッドでは対応できないことが出来ちゃうの♪ ¥3,150以上のお花なら市内配達無料」

 札幌ススキノのオアシスとして一部の方々に熱烈な支持を受けていたレストランバーモンヴィルさまが閉店されてしまいました。公式的な告知はされませんでしたけれど、噂が噂を呼びましてね。先週あたりから、もう常連さまラッシュの状況が続いていたようです。

 皆さま異口同音なのは「どうして、閉店するの!? いつ来ても混んでいるのに!」であり、「次のお店はドコでやるの? 教えて!」であったとマネージャーmadokaさまから報告を受けております。

 林シェフ(経歴と実力は北海道ホテルの工藤総料理長を凌駕するとワタシ睨んでおります)と木村マネージャーのペアが紡ぎだすマリアージュは前店時代からのファンを引き継いだだけではなく、ここモンヴィルさまにおいても新たなるファンも創造されました。

 ススキノという土地柄、本格的なフレンチレストランとしての展開は難しい、という判断からレストランバーとしてカジュアルな展開を選択せざるを得なかったことが、モンヴィルさまを一部事情通の方々に実力を評価されるに留めてしまったことは否めない事実。

 新鮮野菜の美味さをそのままに、温野菜として提供する調理法、ウォーターオイル焼きの開発などもっと注目されるべきだったのですけれどね。

さらばモンヴィル/惜しまれつつ愛されつつ。そして伝説となる。

千葉産葉たまねぎのウォーターオイル焼き

 放送局関係者にもファンが多かったのですけれど、皆さん自分が寛ぐための場所としての利用でしたからねぇ。まぁそれも仕様がないことであろうかと。

さらばモンヴィル/惜しまれつつ愛されつつ。そして伝説となる。


鯵のマリネ・ワインヴィネガーソースとともに


 そう。札幌の政財官界の方々やファイターズ関係や上場企業札チョン族に至るまで、皆さまが「隠れ家」としてご利用されてましたもの。一部上場の調味料メーカーの有名社長さまが林シェフの技術に感嘆して、東京にご招待されたという隠された事実もございますよ。

 色々な経緯がありますから関係者にはそれなりの想いというものがございますけれど、少なくともモンヴィルさまを繰り返し訪れたことがある方には幸せな記憶しか残っていないでしょう。

すすきのに、つがいのペンギンがらしているカジュアルだけどしっかりしたフレンチのお店があったの

 いいお店、レベルの高いお店、評価されうるべきお店が必ずしも残るわけではない。「それが商売というものです」

 それでも記憶に残るお店という存在をワタシは愛し続けることになるのでしょう。

 ああ、古巣に戻ったペン吉とケティ。新しい仲間と仲良くやっていけるのだろうか。
YouTube動画
[video:http://www.youtube.com/watch?v=hycGBgacvAA]


コメント(13件) [設定を変更する]


2009/9/19
ジエ @nttpc.ne.jp
大変失礼なのですが、端野萬造様はノーマルな男性ですか?
言葉尻があちらの組合の方なのかな...
とブログを読ませていただくたびに感じるのですが...


2009/9/20
端野 萬造 @nifty.com
>ジエさま
 全然失礼でも蜂の頭でもございませんよ。エージェントさまからメールが入りましてね。「それって私が『おこげ』ってことかしら♪」

 生活感がない、とかユニせっくすっぽい、というのは女性からよく寄せられる感想です。そーいえばワタシ、デートは女性としかしません。プライベートでもお仕事関係でも男性と食事や呑みをすることがないわけではないですけれど、まさに「お付き合い」。

 「オトコオトコ」したものには知性を感じないのですよ。ですから、できるだけ自分をそれから遠ざけるようにココロ掛けております。「基本は永六輔さまであり、田中康夫さまですからぁ(笑)」

 お目にかかる機会があればすぐご理解いただけるでしょうけれど、見てくれは「ただのきったないヂヂィ」ですから、ソチラ方面の方々にはきっとモテないと思うんですよね(苦笑)

 「でもね、現在休業中の某店には行きたくないの。怖いから(汗)」


2009/9/20
ジエ @nttpc.ne.jp
そうなんですか。
安心しました...って何が(笑)
書き言葉がそうなので、しゃべり言葉も
「ごめん下さいませ...」なんておっしゃっているのかな~なんて勝手に想像しておりました。

某店とは、地下のあのお店でしょうか?


2009/9/21
端野 萬造 @nifty.com
>ジエさま
 安心? ふふふ。確かにデートは女性としかしない、とお答えしましたけれど、ワタシが男嫌いの性同一性障害だとしたらいかがです? そういった意味で女性としかデートしないですし、女性もワタシのことを男性としては見ていない、ということも成り立つわけです。「多重構造の倒錯(笑) だから安心するのはまだ早い」

 見てくれがただのきったないヂヂィですし、声のトーンも低いですからそれほど意識されないとは思いますけれど、口調やニュアンスには相当「オネェ」が入っていると思います。「男性には全く媚ませんしね。特にオカマは苦手(苦笑)」

 地下のそのお店のオーナーとシェフにお会いしてお話ししたこともございますよ。背中に悪い汗をかきました(笑)

 よしもとばななさまの小説『キッチン』には母(元は父)という存在、「えりこさん」が登場しますけれどワタシの場合はもっと複雑かも知れません。


2009/9/21
madoka @e-mobile.ne.jp
 萬造さま。おはようございます。

 モンヴィル最後にふさわしい記事を書いていただき、本当にありがとうございます。


 オープンから約3年。駆け足のような月日でした。すすきのという地区での営業は初めての試み。いろんな試行錯誤の年月でしたね。そして結果として閉店という選択をしなければならなかった事はとても辛い事ではありましたが、公式の発表をしないにもかかわらず、たくさんのお客様にご来店いただき、本当に嬉しかったです。

 すすきの地区で働くという事はワタシにはもしかすると向いていないのかもしれません。そしてそれはシェフも同じなのかもしれません。しかしこれが違った場所ならどうだったのかというとこれまた答えは出ないですね。

 萬造さまのいう通り、ちゃんとやっていても商売として成り立たない。それを感じた今回の結論でした。

 つづく・・・。


2009/9/21
madoka @e-mobile.ne.jp
 つづき・・・。


 一部のお客様には絶大なる支持をいただいていながら、すすきのという地区では不特定多数を狙わなければならない。またそれだけスケールの大きすぎる店であった事は維持をしていく中で当然の事ながら圧迫していたわけです。

 通常、飲食店の場合、売り上げが下がると原価率が上がる。そして売り上げが上がると原価率が下がる。基本そうであるのですけど、この店の場合というより、シェフの技術とワタシは踏んでいますが売り上げが上がっても下がっても原価率が変わらないという事実があるんです。そしてあの絵に描いたような料理の表現。まさしくシェフの努力の賜物だと・・・。


 そして、お客様がそれを判った時にファンとなっていく。



 またまたつづく・・・。


2009/9/21
madoka @e-mobile.ne.jp
 いやはや、ながいながい。すいません。


 そして、そこに架け橋となるべくサービスの人間が、どれだけお客様に美味しいと感じていただけるかの役割をする。しかし、それがあまり必要でないのがすすきのという土地なのかもしれません。


 レストランで食事をする。それだけではないと言う事ですね。人間関係の縮図、どんな場面で、どんな思いで、どんな事になるか・・・。そう、食事がメインではないという方も多々いらっしゃいましたね。そこがシェフやワタシのコンセプトとする所と利用する側のお客様、さらに会社としての考え、すべてがずれていたのでしょう。

 そして当初から3年かかると踏んでいたワタシとシェフは、ようやくいらして頂いてるお客様がコンセプトを理解して来ていただき始めた矢先の今回の結論。


 本当に残念でなりませんでした。

 でも、これもそれもすべてはワタシの力不足。


2009/9/21
madoka @e-mobile.ne.jp
 ペンギンがいると言う事で、もっと宣伝をしてほしかったであろう会社の考え。それと反比例するようにワタシは彼ら、ペン吉とケティを広報に使う事を嫌った。


 ここがあの店の売りのひとつであろうペンギンがいるレストランの営業展開につなげていけなかった・・・。というより、頑なにつなげようとしなかった私がいました。

 どうしても出来なかった。最初の1年は絶対に情が移ってはいけないとわざと態度に出さなかったのが、ペン吉の病気の時にそれがいっぺんにでてしまいましたね。


 情と、仕事は別にしなければならない所を一緒にしてしまったんです。それはもう、可愛くて仕方ありませんでしたから。


 自分の人生何年生きられるか判らないけど、もし70年だとしたらその内の3年をペンギンと一緒にいたという事実は一生忘れないでしょう。離れることは苦しかったけど、まさに出会いは別れの始まり。


2009/9/21
madoka @e-mobile.ne.jp
 今後のことはどうするか、まだ決めていませんが、ゆっくり考えながらいこうかな・・・と。しばらくはペンギン達を思い出すだけで、涙が止まりませんしね。


 最終を飾るにふさわしい記事を上げていただき光栄です。萬造さまのココロにも、お客様のココロにも、そしてワタシのココロにも刻まれたモンヴィルは永遠に忘れることはないと信じて・・・。


 こんな店、もう2度とないなとたくさんのお客様から頂いた言葉を財産にして・・・。


 この場を借りて、モンヴィルを愛してくださった方々に感謝申し上げます。

 狭い札幌ですもの、また逢えます。狭い北海道ですもの、また逢えます。狭い日本ですもの、また必ず逢えます。そうお客様に話しながら、閉店までの営業をしていました。



 本当にたくさんのお客様に感謝です。



 ありがとうございました。


2009/9/23
端野 萬造 @nifty.com
>madokaさま
 モンヴィルの最後に相応しい記事であったかどうかは正直、自信がないというか不足であることは間違いないな、と感じておりますよ。最近、どうもパワーが落ちていまして、申し訳ありません。

 記事にもカキコしましたけれど、モンヴィルさまのお陰で多くの方々が幸せになれたことは紛れもない事実。その場所を作り上げたのmadokaさまや林シェフをはじめとするスタッフ、オーナー企業さまの努力の賜物でありますよ。

 今後、皆さまがどのような道を歩んでいかれるのかはワカりませんけれど、かつてモンヴィルにいたんだよ、というのは誇りにして欲しいな、と。
(続く)


2009/9/23
端野 萬造 @nifty.com
(続き)
 モンヴィルが本当の伝説になれるかどうかは、皆さまの今後に掛かっている部分もあるんです。「今をときめくあの方はかつてモンヴィルというペンギンの住んでいたお店にいたんですって。そのお店には○○さんや○○さんも在籍していた伝説のレストランバーで知る人ぞ知るっていう存在でした」

 偶然の出会いhttp://www.mytokachi.jp/kabamaru_7/entry/60#comment37から始まって、モンヴィルさまの最後を看取ることはできませんでしたけれど、気持ちだけでも一緒に過したかったということでこの記事をアゲました。

 今後もフォローさせていただきますから。なんてったって、愛しのmadokaさまですもの。


2009/9/28
mari* @bbexcite.jp
この記事を拝見してから、どうも自分の中で
モヤモヤ感が否めず・・・そして、どうしても
一言お礼が言いたくてコメントさせて頂きますね。

萬造さまの記事で、私もモンヴィル様を
ご訪問しましたが、それは本当に嬉しく楽しい
時間を過ごさせて頂きました。
またぜひ機会があればご訪問したいと思って
居たのですが、残念です・・・。

けれど、またいつかmadokaさまとの出会いが
あることを楽しみにしています♪


2009/9/28
端野 萬造 @nifty.com
>mari*さま
 あー、嬉しいなぁ。mari*さまのモンヴィル訪問記がございましたね。http://www.mytokachi.jp/kabamaru_7/entry/196#comment18 あの頃はブログをやっていて良かったな、と単純に思えていた時期ですね。「それこそ、歴史は後戻り出来ない(哀)」

 madokaさまのことですから、周囲が放っておいてくれないというのが実態じゃないかと想像しておりますよ。どのようなカタチにせよ、再会は叶うと思います。さらに大きなステージになるのでは、と期待しているのですが。


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Posted by きむらまどか at 13:34│Comments(0)札幌出張
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